秘伝記した自著本を男へ託した
うーい、亭主がお帰りじゃぁ、今日はお土産あるぞ!ほら、持ってきたぞぉ。
「ちょ、何訳ワカメな事を。ネットゲームをどうって、これ説明書き?ぶ厚っ、何この書類の束」機械音痴で麻雀知らねぇ俺にと、友人がくれたわけ。
しかも自家製で。「本当?相当暇人というか、これだけで本作れるんじゃ。つーかギャンブル禁止よね」
する!御前等が悪人だぞ、俺をギャンブル知らぬ馬鹿者扱いし、見下すから、絶対許さん!覚えて尊敬される親父へ、おや…Zzz。
「あら、また泥酔状態、相当飲んだ様子。にしても、博打せん人だと安心してたのに。ショック」「まぁ、男はシャーねーさ」
「アンタの所為でしょ」「ごめん」「今の内に、燃やさねば」「酷くありませんか?」
「昔、三国志で処刑された有名な医者が、秘伝記した自著本を男へ託したわけ。彼の妻はそれを知り、本を処分。災いを未然に防げた」「えー、そこまで?」